2024年のスタートにあたって思うこと。

日本にとっては未曾有の災害続きとなった年始。
予想だにしない元旦に発生した能登半島地震。
災害支援に向かうはずだった海上保安庁機と旅客機の衝突事故。
地震が無ければ起こり得なかった衝突事故。
何とも言い切れない無常さを感じる正月となりました。

かつて幕末の佐賀藩主・鍋島直正は『天下に先んじて憂い、天下に遅れて楽しむ。』と語っています。
もちろん彼の言う『憂い』には《天災、人災、戦災、疫病、政治》など全てが含まれているのだと思いますが、
経営者として”憂う心”に同感はするものの、ある意味”転ばぬ先の杖”を突きすぎても先に進めない。
さらに今回のようにこれまでの研究や災害の教訓を越えて行く自然界の脅威を目の当たりにしたときに、改めて
自分の無力さを実感してしまいます。

結局はどれだけ憂いても自分ではどうしようもできない困難や不運に直面してしまうものなのだと思います。
ただし、その局面でいかに後悔をしないで、常に『今が最善』と捉えて前に進めるか。
今より少しでも誰かのために良くなるように行動ができるか。
幸運にも生き残っている人間として『今が最善』の覚悟と後悔しない行動を実践していきたいですね。